おまかせデータレスPCの料金や解約金｜テレワークでの活用導入方法

昨今では外出自粛の影響もあり、在宅ワークやリモートワークの需要が急増しています。

場所を選ばずに仕事ができるのは素晴らしいことですが、その一方で、セキュリティ面を不安視している方も多いのではないでしょうか。

社員に貸与している業務用端末を紛失でもされれば、端末内の機密情報や社内データの漏洩に繋がりかねません。

情報漏洩が発覚すれば、自社の社会的信用が失墜するばかりか、取引先との関係が悪化する恐れもあります。

そうしたセキュリティ面のリスクを避けるためには、端末内にデータを残さない「データレスPC」というサービスを利用するのがおすすめです。

本記事では、NTT東日本が提供する「おまかせデータレスPC」のサービス内容や利用料金、テレワークでの活用方法をわかりやすくご紹介します。

「社内のパソコン環境を一新したい」「これから本格的にテレワーク環境を整えたい」とお考えのご担当者様は、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

おまかせデータレスPCとは

NTT東日本が提供する「おまかせデータレスPC」とは、クラウド上にデータを自動保存する機能が付いたパソコンのレンタルサービスです。

おまかせデータレスPCの概要や月額料金、解約費用などについて解説していきます。

おまかせデータレスPCの特徴

おまかせデータレスPCの特徴は、次のとおりです。

通常、WordやExcelといったデータは、パソコン内のHDD（ハードディスクドライブ）やSSD（ソリッドステートドライブ）に保存されます。

一方のおまかせデータレスPCは、インターネットに接続してクラウドストレージ上にデータを自動保存するので、パソコン内にはデータが残りません。

そのため、万が一パソコンを紛失したとしても、端末内にはそもそものデータが残っていないので、情報漏洩のリスクを回避することができるのです。

また、最新版のOfficeソフトやウイルス対策ソフトが初期設定済みの状態で送られてくるので、端末が到着次第、すぐに使い始められるのも魅力的なポイント。

当然ながらWeb会議やオンラインチャット、画面共有といったテレワークに必須の機能も利用可能です。

さらに、ヘルプデスクが常設されており、トラブルが発生した時や端末の故障時でも充実のサポートが受けられるので、安心して利用することができます。

おまかせデータレスPC料金プラン

おまかせデータレスPCの料金プランは全部で4種類です。

料金プランは、利用する端末のタイプ、Microsoft365/Office365の有無、ウイルス対策ソフトの有無などで金額が変わります。

利用する端末のタイプごとに分けて、おまかせデータレスPCの利用料金をご紹介します。

B5ノート（標準/SIM対応）

B5サイズのノートパソコンをレンタルする場合の利用料金は次のとおりです。

※2021年8月時点の金額です

A4ノート（標準/高スペック/エコノミー）

A4サイズのノートパソコンをレンタルする場合の利用料金は次のとおりです。

※2021年8月時点の金額です

タブレット（標準/SIM対応/SIM対応小型版）

タブレットとしても使えるノートパソコンをレンタルする場合の利用料金は次のとおりです。

※2021年8月時点の金額です

デスクトップ

デスクトップパソコンをレンタルする場合の利用料金は次のとおりです。

モニターの有無によって月額料金が変わってくるので、自社でモニターを用意してある場合は「モニタなし」をお選びください。

※2021年8月時点の金額です

おまかせデータレスPCの初期費用や解約費用

おまかせデータレスPCの初期費用や解約費用についてご紹介します。

おまかせデータレスPCの初期費用

おまかせデータレスPCは、初期費用なしで導入が可能です。

ただし、おまかせデータレスPCは、フレッツ光などのインターネット接続サービスとの契約が前提のサービスとなっています。

起業したばかりの会社、オフィスを新設したばかりでインターネット回線を導入していない場合は、固定回線の初期費用や月額料金、プロバイダ利用料金が発生するのでご注意ください。

おまかせデータレスPCの解約費用

おまかせデータレスPCには、3年以上の最低利用期間が設けられています。

最低利用期間や解約の際にかかる費用は、利用するプランによって以下のように変動します。

最低利用期間内に解約すると、少なくとも27,500円の高額な解約金が発生してしまうのでご注意ください。

※2021年8月時点の金額です

テレワーク活用事例｜導入の流れ

ここでは、おまかせデータレスPCを用いたテレワークの活用事例と、導入までの流れについてご紹介します。

テレワーク活用事例：コクヨ

文房具やオフィス家具の製造・販売を行うコクヨ株式会社。

社内では業務用PCの外部持ち出しを厳しく制限しており、やむなく外部に持ち出す際は申請手続き必須、承認されるまでに時間と手間がかかっている状況でした。

そのため、外出先では基本的にiPadを使っていましたが、PCの代わりになりきれないiPadでは営業資料の編集作業等において、非効率的で生産性が上がらないという問題があります。

これらの問題を解消すべく、コクヨでは社内PCのWindows10へのリプレースをきっかけにデータレスPCを導入しています。

データレスPCの「端末内部にデータが残らない」という特徴から業務用PCの外部持ち出しが認められ、社内における申請や承認作業といった手続きの手間と時間の削減に成功。

さらに、PCとiPadの2台持ちが解消されたことで営業担当者の業務効率も向上していると推測しています。

参照：横河レンタ・リース

おまかせデータレスPC導入までの流れ

おまかせデータレスPCの申し込み手順

また、おまかせデータレスPCは、NTT東日本のビジネス向けストアでも申し込むことができます。

ただ、端末のスペックが固定されているので、自社に合ったスペックの端末やOffice365などのソフトウェアの有無を選びたい場合にはおすすめできません。

社内導入における問題点や要望を明確化してから申し込んだほうが確実に成果を挙げられるので、まずは一度、当サイト無料相談窓口までお問い合わせください。

まとめ

本記事では、NTT東日本の「おまかせデータレスPC」の概要や月額料金、解約費用についてご紹介しました。

データを自動的にクラウドストレージ上に保存できることから名付けられたデータレスPC。

その仕様から、在宅ワークやリモートワークにおいてもセキュリティ面・業務効率の改善に期待が持てます。

ただし、ランニングコストは決して安い金額とはいえないので、その点はあらかじめ理解した上で検討することをおすすめします。