新型コロナウイルスの影響で、昨今ではインターネット回線の需要が急増しています。
中にはテレワークやオンライン授業の増加に伴い、一人暮らしをしていて自宅のネット環境をどうすれば良いかお困りの人も多いのではないでしょうか。
インターネットを使う方法としては「固定回線(光回線)」と「モバイルデータ通信(スマホやポケットWiFiなど)」が挙げられますが、普段からリモートワークをする場合は固定回線ほぼ一択となります。
そこで本記事では、一人暮らしの人に向けて自分にピッタリのネット環境の選び方や、おすすめのサービスについてご紹介していきます。
一人暮らしのインターネットでお困りではありませんか
1.テレワークやオンライン授業に必要なネット環境
はじめに、テレワークやオンライン授業に必要なネット環境について解説していきます。
冒頭でもお伝えしたように、インターネットを使う方法は大きく分けて2通りが挙げられます。
固定回線 | モバイルデータ通信 (LTE、WiMAX2+) | |
---|---|---|
対象サービス | 光回線、CATVなど | スマホ、ポケットWiFi、WiMAXなど |
月額料金 | 4,000〜5,000円 | 3,000〜4,000円 |
メリット |
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デメリット |
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固定回線はその名の通り、自宅に設置するインターネット回線のことで、外出時に利用できない反面、月間のデータ容量は無制限で使い放題となります。
一方のモバイルデータ通信は、持ち運びができていつでもどこでもインターネットを使えることがメリットですが、すべてのサービスに「1か月○○GB」などの容量制限が設けられています。
テレワークやオンライン授業を行う際には、基本的にZoomやSkypeなどのビデオ通話アプリが活用されますが、これらのサービスは大量のデータ通信が必要です。
そのため、月間のデータ容量に上限があるモバイルデータ通信では、あっという間に速度制限となってしまう可能性があります。
たとえギガ不足になってもパケットの追加購入や複数サービスの契約で問題を解消できますが、その代わりに毎月の通信費が高騰してしまうことにもつながります。
つまり、テレワークやオンライン授業が多い人にとって、最もコストパフォーマンスが良いのは「自宅に固定回線(光回線)を導入すること」だといえます。
1−1.Zoomやオンライン授業で消費するデータ容量
オンラインでビデオ通話をした時に消費するデータ容量について見ていきましょう。
主要なオンラインミーティングサービスの1時間あたりのデータ消費量は以下のとおりです。
- Zoom(音声通話のみ):約70〜100MB(約0.07〜0.1GB)
- Zoom(ビデオ通話):約600〜1,000MB(約0.6〜1GB)
- Google Meet(ビデオ通話):約600MB〜(約0.6GB〜)
- Skype(ビデオ通話):約240MB〜(約0.24GB〜)
※実際に利用するネット環境や複数人同時接続などによってデータ消費量は増減します
Zoomなどを活用してビデオ通話をする場合、1時間あたり0.6〜1GB程度のデータ通信が行われます。
一般的な会社では1か月あたり21日〜22日出社でしょうから、毎日1時間のオンラインミーティングで月20GB以上のデータ通信を行う計算となります。
中には2時間以上であったり複数のミーティングに参加したりすることも考えられるので、コロナウイルスが猛威を奮っている中では私たちが想像するよりも多くのデータ容量が必要です。
また、上記はあくまでビデオ通話を使った時に限定したデータ消費量なので、日常生活で動画を視聴したりゲームを楽しんだりする場合にはさらに多くのデータ通信が行われます。
そうなると、ポケットWiFiやWiMAXなどの月間データ容量に上限が設けられているサービスでは限界があるといえるでしょう。
2.一人暮らしのネット環境の選び方
一人暮らしのネット環境の選び方は、いま住んでいる物件の設備や環境によって変わります。
具体的には、以下の手順で確認を進めることで自分に最適なネット環境を構築できるようになるでしょう。
- 住んでいる物件がインターネット回線に対応しているかどうかを確認する
- 対応している場合は光回線に申し込みをする
- 対応していない場合は光回線の開通工事ができるかどうかを確認する
- 開通工事ができない場合はポケットWiFiやWiMAXに申し込む
それぞれの手順について簡単に解説していきます。
2−1.住んでいる物件がインターネット回線に対応しているかどうかを確認する
まずは、住んでいる物件がインターネット回線に対応しているかどうかを確認しましょう。
賃貸物件の場合、物件情報の中に「インターネット完備」や「インターネット無料物件」などの記載があります。
これらはすべて固定回線の設備が導入済みの物件であることを表しているので、この文言が記載されていれば固定回線を導入することができます。
また、インターネット無料物件の場合は賃料にインターネット利用料が含まれているので、別途通信費を支払う必要がありません。
物件全体で回線を共有しているので通信速度が遅くなる場合がありますが、無料で試してみてから他のサービスの導入を検討するのが良いでしょう。
2−2.対応している場合は光回線に申し込みをする
住んでいる物件がインターネット回線に対応している場合は、好みの光回線に申し込みをします。
光回線は数多くの事業者がサービスを販売しているのでどれにするか迷いがちです。
本記事の後半でおすすめのサービスについて解説していくので参考にしてください。
2−3.対応していない場合は光回線の開通工事ができるかどうかを確認する
住んでいる物件がインターネット回線に対応していない場合、大家さんや管理会社に光回線の開通工事ができるかどうかを確認しましょう。
確認をとって了承が得られたら光回線サービスに申し込みを行えば、開通工事から設置工事まですべての手続きをしてもらえます。
了承が得られない場合は残念ながらその物件で光回線を導入することはできないので、ポケットWiFiやWiMAXなどをご検討ください。
2−4.開通工事ができない場合はポケットWiFiやWiMAXに申し込む
開通工事ができない場合はどうしようもないので、工事不要で使えるポケットWiFiやWiMAXなどに申し込みを行いましょう。
持ち運びの用途がある場合は「モバイルルーター」、自宅でしか使わない場合には「ホームルーター」を選ぶのがおすすめです。
なお、ホームルーターの代表格ともいえる「ソフトバンクエアー」は、無線通信でありながら月間データ容量に上限はありません。
コンセントに挿すだけでインターネットが使い放題なので、光回線の開通工事ができない/したくない人はホームルーターをご検討ください。
3.一人暮らしのネット環境の注意点
ここまで一人暮らしのネット環境の選び方について解説をしてきました。
上記の手順で選んでいけば自分にピッタリのネット環境を選ぶことができますが、その際にはいくつかの注意点があります。
- 光回線における「契約期間」と「工事費無料」に要注意
- ポケットWiFiやWiMAXは接続が不安定で電波が途切れてしまう可能性がある
- 街中のフリーWiFiで自宅のネット環境を代用するのは危険が伴う
- 月額料金の安さやキャッシュバックの金額で選ぶと損をする
これらの注意点を知らないと、思わぬところで無駄なお金を支払うことになってしまうかもしれません。
各注意点について解説していくので、一人暮らしのネット環境選びの参考にしてください。
3−1.光回線における「契約期間」と「工事費無料」に要注意
光回線に申し込む場合は、契約期間と工事費無料に注意しましょう。
大抵の光回線は、契約期間が2年/3年となっており、この期間中に解約すると10,000〜20,000円程度の契約解除料が発生します。
また、光回線の開通工事費は「実質無料」とされているケースがありますが、これは開通工事費の分割代金と同額の割引が適用されてプラスマイナスゼロとなっている状態を表します。
工事費の分割支払いが残っている時点で解約すると、割引だけが終了となって本来支払うはずのなかった開通工事費を支払うハメになってしまいます。
一人暮らしの人で数年以内に解約または引っ越しをする予定がある人は、契約期間と工事費無料の2点にご注意ください。
3−2.ポケットWiFiやWiMAXは接続が不安定で電波が途切れてしまう可能性がある
ポケットWiFiやWiMAXは接続が不安定で、電波が途切れてしまう可能性があります。
その理由は、端末と最寄りの基地局とで無線通信を行う仕様上、その間の障害物(人や建物、壁など)によって電波が通りづらくなることがあるためです。
テレワークやオンライン授業をする際に接続が不安定だと、画面がカクついたり途中で完全に停止してしまったりと非常にストレスが溜まります。
やむを得ずモバイルデータ通信でリモートワークをする場合は、なるべく窓際で高い位置にルーターを設置するなどして、周囲に障害物がない状態で使うようにしましょう。
3−3.街中のフリーWiFiで自宅のネット環境を代用するのは危険が伴う
街中のフリーWiFiを使えば自宅にネット環境を構築する必要がないのでは?と考えている人も多いのではないでしょうか。
確かにフリーWiFiを活用すれば、その店舗の利用料でインターネットが使い放題になるので料金面ではお得かもしれません。
ですが、フリーWiFiは一つのアクセスポイントに複数人が同時接続するため、どうしても通信速度が低下しがちです。
また、個人情報や社内の機密情報の漏洩、ネット経由でログインパスワードが盗まれるなど、フリーWiFiが悪用されるケースも少なくありません。
セキュリティ面でかなり不安が残るので、動画やSNSを見る際に接続する分には構いませんが、リモートワークなどでフリーWiFiを利用するのは控えましょう。
3−4.月額料金の安さやキャッシュバックの金額で選ぶと損をする
光回線やポケットWiFi、WiMAXではサービスによって月額料金が大きく異なります。
中には新規契約で数万円以上のキャッシュバックがもらえることも多々あります。
ですが、月額料金の安さや高額キャッシュバックに目がくらんで申し込みをすると、契約期間や違約金の縛りが厳しい・複数サービスの加入が条件で月額料金が高騰するなど、損をしてしまうことになりかねません。
月額料金やキャッシュバックで選ぶのは決して悪いことではありませんが、必ず「適用条件」も確認することを心がけてください。
一人暮らしのインターネットでお困りではありませんか
4.一人暮らしのネット環境におすすめの回線
最後に、一人暮らしのネット環境におすすめのインターネット回線をご紹介します。
4−1.通信速度重視で選びたい人におすすめの「NURO光」
一人暮らしのネット環境において、通信速度重視で選びたい人におすすめのインターネット回線は「NURO光」です。
NURO光は通信速度が国内最速の最大2Gbpsに対応しており、一部の地域では最大20Gbpsの超高速通信が利用できます。
マンションで利用する場合は月額料金が割高である点には注意が必要ですが、快適なネット環境を実現するためにはやむなしの出費といえます。
さらに、ソフトバンクスマホとのセット割も利用可能なので、料金面でも他の光回線に決して劣っているわけではありません。
利用できるエリアが限られているので、ネット環境を整える際ははじめにNURO光の利用エリアを確認してから他の光回線を検討するのが良いでしょう。
戸建て | マンション | |
---|---|---|
月額料金 | 5,200円 | |
工事費 | 44,000円 ※申し込み特典で実質無料 | |
契約期間 | 3年間 その後2年契約 | |
契約解除料 | 10,450円 2022年7月〜 3,850円 | |
エリア | 北海道 関東:東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬 東海:愛知、静岡、岐阜、三重 関西:大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良 中国:広島、岡山 九州:福岡、佐賀 |
※2022年7月の法改正より解約違約金が変更になりました。ご注意ください。
4−2.魅力的な特典が盛りだくさんの「ソフトバンク光」
光回線の特典重視で選びたい人におすすめなのが「ソフトバンク光」です。
ソフトバンク光では1年を通して新規契約者向けの様々なキャンペーンを実施しています。
キャンペーン名称 | 内容 |
---|---|
SoftBank光乗り換え新規でキャッシュバック/割引キャンペーン | 開通工事費実質無料またはキャッシュバック |
スマホデビュープラン限定!ネットもデビューキャンペーン | スマホデビュープランの同時申し込みで月額料金割引またはキャッシュバック |
おうち割 光セット | ソフトバンクスマホのセット割 |
SoftBankあんしん乗り換えキャンペーン | 他社違約金を最大10万円まで還元 |
SoftBank光(光回線)加入特典 | オプションサービスの利用料金が初月無料 |
これらのキャンペーンを適用すると開通工事費が実質無料になることに加え、他社の違約金まで全額還元してもらえます。
スマホのキャリアをソフトバンクにまとめれば、おうち割 光セットやその他キャンペーンの割引が適用されるので、ネット代+スマホ代の通信費を節約することも可能です。
ただし、それぞれのキャンペーンで適用条件が定められているので、しっかりと内容を確認した上でお申し込みください。
戸建て | マンション | |
---|---|---|
月額料金 | 5,720円 | 4,180円 |
開通工事費 | 26,400円 ※キャンペーンで実質0円 | |
契約期間 | 2年間 | |
契約解除料 | 10,450円 | |
エリア | NTT東日本/西日本エリア全域 |
4−3.提携プロバイダの数がダントツの「ドコモ光」
ドコモ光は、全24社の提携プロバイダの中から自分が好きな事業者を選ぶことができる自由度の高い光回線です。
通常の光回線は、回線+プロバイダがひとまとめになっているので自分で好きなプロバイダを選ぶことができません。
ですが、ドコモ光は以下のプロバイダから自分の好みの事業者を選べて、同じタイプ内のプロバイダならどれを選んでも月額料金は全く同じです。
料金タイプ | タイプA | タイプB |
---|---|---|
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 | 戸建て:5,940円 マンション:4,620円 |
プロバイダ |
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プロバイダによって利用できるオプションサービスやメールアドレスのドメイン、特典内容が変わってきます。
また、選んだプロバイダは後からでも自由に変えられる(有料)ので、カスタマイズ性が高いことから人気を博しています。
なお、タイプBの方が料金は高いものの、特別に通信品質が高いという訳ではないので、特別な理由がない限りは月額料金が安いタイプAの中からプロバイダを選ぶのがおすすめです。
戸建て | マンション | |
---|---|---|
月額料金 | タイプA:5,720円 タイプB:5,940円 タイプC:5,720円 単独:5,500円+プロバイダ利用料 ミニ:2,970〜6,270円 | タイプA:4,400円 タイプB:4,620円 タイプC:4,400円 単独:4,180円+プロバイダ利用料 |
開通工事費 | 19,800円 | 16,500円 |
契約期間 | 2年間 | |
契約解除料 | 14,300円 | 8,800円 |
エリア | NTT東日本/西日本エリア全域 |
※タイプCはCATV回線です
4−4.ホームルーターの代表格「ソフトバンクエアー」
最後におすすめするのが、ホームルーターの代表格とされる「ソフトバンクエアー」です。
ソフトバンクエアーはコンセントに挿すだけでインターネットが使えるようになり、月間のデータ容量にも上限は定められていません。
そのため、賃貸物件に住んでいて光回線の開通工事ができない人にはおすすめのサービスです。
ただし、あまりに膨大なデータ通信を行うと一時的な速度制限が課されるケースがあります。
目安としては月間100〜150GB程度で速度が遅くなる傾向にあるので、その点を理解した上で申し込むようにしてください。
月額料金 | 1〜12か月目:4,180円 13か月目以降:5,368円 |
---|---|
端末代金 | 59,400円 ※月月割で実質0円 |
契約期間 | 2年間 |
契約解除料 | 10,450円 |
エリア | SoftBank 4G LTEエリア AXGPエリア |
5.まとめ
本記事では、新型コロナウイルスの影響を受けている中で、一人暮らしに必要なネット環境について解説してきました。
インターネットを使う方法には「固定回線(光回線)」と「モバイルデータ通信(スマホやポケットWiFiなど)」がありますが、コロナ下でリモートワークをする場合は固定回線が必須となります。
本記事でご紹介した「一人暮らしのネット環境の選び方」や「おすすめの光回線」を参考にして、自分にピッタリのサービスで快適にインターネットをご利用ください。
インターネットの勧誘や光コラボの転用、速度に関してお困りではありませんか?
2015年から始まった光コラボレーションの普及により多くの事業者が顧客の集客に力を入れています。
「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」
などなど・・実際に光コラボへの乗り換えによりこのような思いをされている方も多いはずです。
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