フレッツ光から登場した最大速度10Gbpsの新サービス「フレッツ光クロス」。
2020年春から商用サービスが開始される5Gに合わせて、光回線も高速・大容量通信に対応する姿勢を示しています。
4月からの提供開始が予定されており、他サービスからの乗り換えを検討している人もいるかもしれません。
ただ、そんなフレッツ光クロスとは言ってもデメリットもあるので、申し込む前に把握しておきましょう。
今回はフレッツ光クロスのデメリットと注意点を確認していきます。
フレッツ光クロスについてお困りではありませんか
1.フレッツ光クロスのデメリットとは
フレッツ光クロスのデメリットは以下の4点です。
- 月額料金が高くなる
- 提供エリアが狭い
- 通信速度は最大10Gbpsだがほとんどがオーバースペック
- ひかり電話が使えない
ハイスペックの新サービスとはいってもデメリットがあり、全ての人に適しているサービスとはいえないので注意してください。
それではデメリットを1つずつ詳しく解説していきます。
1−1.月額料金が高くなる
フレッツ光クロスの月額料金は下記の通りです。
月額料金 | 6,300円(税込6,930円) |
下り最大1Gbspの光回線が月額4,000円代でも利用できるのに比べるとお高めの料金設定となっています。
ただ料金に関してはスペックが高くなる分の追加料金と考えればいいでしょう。
要は月額料金が高くなっても、より通信速度を高めたいと思う人に加入が推奨されます。
また、他サービスで下り最大10Gbpsを実現しているネット回線の料金を比較してみましょう。
回線事業者 | スペック | 月額料金 |
---|---|---|
フレッツ光クロス | 上り/下り: 最大10Gbps | 6,300円(税込6,930円) |
NURO 10G | 上り:最大2.5Gbps 下り:最大10Gbps | 6,480円(税込7,128円) |
auひかり ホーム10ギガ | 上り/下り: 10Gbps | 1年目:5,880円(税込6,468円) 2年目:5,780円 (税込6,358円)3年目:5,680円(税込6,248円) 4年目:6,180円(税込6,798円) |
同スペック帯のサービスと比較するとフレッツ光クロスが際立って高額なわけではないことがわかります。
ただし、フレッツ光では回線料金とは別にプロバイダ契約料金もかかってしまうので注意が必要です。
料金的に見ればauひかりの最大速度10Gbpsがお得になっていますが、フレッツ光クロスでも割引サービスの実施が予定されているので総合的な費用の計算が必要です。
1−2.提供エリアが狭い
新サービスということもあり提供開始となるエリアが非常に狭いです。
提供エリアは以下のようになっています。
NTT東日本
- 足立区
- 杉並区
- 江戸川区
- 練馬区
- 世田谷区
- 葛飾区
- 大田区
- 板橋区
- 目黒区
- 中野区
- 品川区
- 北区
- 狛江市
- 調布市
- 三鷹市
NTT西日本
- 大阪市(2020年6月1日から提供開始)
- 名古屋市(2020年6月1日から提供開始)
今後エリアに関しては拡大していくことが見込まれますが、現時点では限られた地域にお住いの方しか加入できません。
1−3.通信速度は最大10Gbpsだがほとんどがオーバースペック
フレッツ光クロス最大の魅力はなんと言っても「最大通信速度10Gbps」です。
5G時代を見据えて通信の高速・大容量化が実現される中で、新しい時代のサービスに対応できるだけのスペックを有しています。
しかし、日常的なインターネット利用しかしない人にとってはオーバースペックになる可能性が高いです。
調べものやメールの閲覧などでしかインターネットを利用しないのであれば、そこまでの通信速度は必要ありません。
通信速度が上がる一方で月額料金も高くなるので、インターネットの利用スタイルによっては不必要なサービスといえます。
簡単な操作しかしないのにハイエンドスマホを購入するようなものですね。
オンラインゲームや動画配信サービスなど通信速度のスペックが求められる使い方をしている人に適したサービスといえます。
1−4.ひかり電話が使えない
フレッツ光クロスで注意しなければならないのがひかり電話が使えないという点です。
これはフレッツ光クロスの注意事項にも記載があるのですが、家の固定電話をひかり電話にしている人は要注意です。
現在フレッツ光に加入しており、ひかり電話も使っている人はフレッツ光クロスへのプラン変更でひかり電話が使えなくなるので注意してください。
フレッツ光クロスご検討の方は一度当サイトの相談窓口へご連絡くださいね。
2.光電話ユーザーが「フレッツ光クロス」を利用するには
固定電話を愛用されている方にとってフレッツ光クロスでひかり電話が使えないのは大きなデメリットになります。
ひかり電話を使い続けるにはフレッツ光クロスに加入しないという選択をする必要がありますが、それでも新時代の高速通信サービスは魅力的ですよね。
もしフレッツ光クロスに加入した上で固定電話サービスも使い続けたいのであれば、NTTのアナログ電話に別途加入する必要があります。
フレッツ光クロスへのプラン変更を行うのに、固定電話のサービス切り替えもしなければいけないのは非常に面倒ですが、固定電話を使い続ける場合には必ず確認しておきましょう。
3.フレッツ光クロスを契約する際注意点まとめ
ここまでの内容からフレッツ光クロスの注意点として以下の2点が挙げられます。
- インターネットに求めるスペックに応じて加入を検討する
- ひかり電話が使えないので固定電話ユーザーは注意
最大速度10Gbpsとはいっても、このスペックが求められるユーザーは限られているでしょう。
今使っているサービスに不満や問題点などがなければ、そのまま使い続けていいでしょうし、サービスの切り替えを検討しているのであれば、同スペック帯のサービスで充分といえます。
5Gが商用化される中で今後さらに高速かつ大容量な通信サービスが提供されることが予想されますが、現状加入しているネット回線でそういったサービスに対応できるかどうかを見極めてからでも遅くはないでしょう。
さらに、固定電話を使っている人は要注意です。フレッツ光クロスではひかり電話が使えません。
フレッツ光クロスに加入した上で固定電話を使うには他社のサービスやNTTのアナログ電話に別途加入する必要があります。
加入前に自分が使っているサービスがどのような形になるのかを確認しておかなければなりません。
4.急いで契約する必要はあるか
最大速度10Gbpsのフレッツ光クロスは確かに魅力的ですが、急いで加入する必要はないと考えられます。
提供エリアも狭いですし、まだ5G時代を見据えた通信サービスが普及していない中でどれぐらいのスペックがネット回線に求められるのかも明らかになっていません。
ネット回線の通信速度などに不満がない人はとりあえず様子を見て利用者の口コミなどをチェックしてみるといいでしょう。
さらに、フレッツ光がリリースする新サービスということもあり、光コラボでの提供開始も期待されます。
つまり、ソフトバンク光やドコモ光といった光コラボ回線でも最大速度10Gbpsに対応したプランが登場する可能性があります。
なので、現状光コラボを利用している人は10Gbpsの提供が開始されるのを待った方がいいでしょう。
5.まとめ
フレッツ光クロスのデメリットや注意点を解説していきました。
最新スペックを有した光回線とはいっても、ハイスペックなサービスが必要な人は限られます。
一般的なユーザーに普及していくのはまだ先の話になるでしょう。
注目の新サービスではありますが、とりあえずは様子を見て判断するのが賢明といえます。
また、現状ソフトバンク光やドコモ光といった光コラボに加入している人は、そちらで10Gbpsプランが提供される可能性もあるので待った方がいいでしょう。
フレッツ光クロスについてお困りではありませんか