一軒家やマンションから引っ越す際、電気・ガス・水道を止めたり、住所変更の手続きをしたりと、荷物をまとめる以外にも必要な作業は多くあります。
その中でも忘れてはいけないのが、インターネット回線の引っ越し手続きです。
自宅でWi-Fiを使用して娯楽を楽しむ時に限らず、パソコンで作業する時も必ず必要になるので、インターネット回線を契約している方は多いでしょう。
光回線の移転手続きは契約している通信事業者によって異なるのはもちろん、引っ越し先の建物や立地状況でも変わってきます。
本記事では光回線サービスについて、契約を継続する場合の手続き方法や新規乗り換え時のメリット・デメリット、乗り換え先選びのポイントをご紹介していきます。
これから引っ越しを考えている方は是非参考にしてくださいね。
インターネット回線の引っ越しについてお困りではありませんか
1.引っ越す際の光回線の対応
光回線サービスの引っ越し手続きを行う場合、事前にチェックすべきことは複数あります。
大きく分けると、下記のような点が挙げられます。
- 現在契約の光回線サービスを継続・解約するか
- 引っ越し先で継続・新規契約したい光回線サービスを利用できるか
- 月額料金は高くならないか
- 通信速度は下がらないか
他にも注意したい点はありますが、引っ越しに伴い大きな手間が発生したり、料金面で損は発生しないか、また速度などサービスの品質が低下しないかなどは非常に重要です。
それぞれの詳細については、次章以降で解説していきます。
2.回線継続の手続き
ここでは、現在契約しているインターネット回線を継続利用する場合の手続きについて、解説してきます。
通信事業者へ連絡する以外にも必要な作業はあるので、必ずご確認くださいね。
2-1.引っ越し先エリアでのサービス提供有無
光回線にはドコモ光やソフトバンク光など全国に展開されているサービスもあれば、提供エリアを限定しているサービスもあります。
特に、コミュファ光やeo光などの電力会社系光回線は地域特化型のサービスなので、エリアが変われば利用できない可能性も高いです。
引っ越し先でもサービスを利用できるか、光回線事業者の公式サイト、もしくは電話で事前にチェックしておきましょう。
また、フレッツ光のような回線事業者とプロバイダが分かれているサービスの場合、プロバイダも提供エリアの範囲内か確認する必要があるので、ご注意ください。
2-2.管理人に導入光回線を聞いておく(集合住宅の場合)
引っ越し先が集合住宅の場合、アパートやマンションによっては推奨される光回線サービスがあります。
推奨サービスを利用すれば、月額料金や工事費を抑えられるケースがありますが、逆に契約したい光回線を使用できないケースもあります。
事前に管理会社や大家さんに聞いておくようにしましょう。
また、引っ越し先の集合住宅で利用したい光回線が導入されているか、確認できる通信事業者もあるので、一度光回線の公式サイトをチェックするのもおすすめです。
2-3.移転の申し込み
現在契約している光回線事業者・プロバイダへ、移転の申し込みを行います。
申し込みは電話やWebから行えるサービスが多いですが、ドコモ光やソフトバンク光のように、ショップから手続きできる業者もあります。
1つ注意したいのが、契約内容が変更されるケースもある点です。
業者によっては移転に伴い、割引サービスが適用外になったり、支払い方法が変更されることもあります。
移転の申し込みを行う際は、契約内容の変更有無についても確認しておきましょう。
2-4.工事の日程調整
移転の際は引っ越し先と引っ越し元で工事を行うので、立ち会いの日程調整を行います。
年度末など引っ越しシーズンは業者の予定も調整し辛いので、早めの連絡を心掛けてください。
また、戸建て・集合住宅ともに工事を必要としないケースもあるので、事前に住宅メーカーや大家さんに確認しておきましょう。
2-5.光回線の撤去・開通工事
ルーターなどをレンタルしている場合、光回線の撤去工事を行う際に機器を返却しましょう。
光回線によっては、自分で引っ越し先までレンタル機器を持って行くというケースもあります。
引っ越し先で開通工事が完了すれば、光回線の利用開始となります。
光回線継続の手続きは以上となります。
ここまで解説しました手続きは一般的な光回線サービスにおけるもので、通信事業者によって内容が変わることもあります。
契約している通信事業者に関して、回線継続手続きの詳細を知りたい方は、当サイトの無料インターネット相談窓口の利用もご検討くださいね。
インターネット回線の引っ越しについてお困りではありませんか
3.新規乗り換えのメリット
住居の引っ越し時は契約している光回線を継続する以外に、他の新規サービスへ乗り換えるという選択肢もあります。
ここでは、光回線を乗り換えることによるメリットを解説していきます。
3-1.特典・キャンペーンが適用される
多くの業者では、新規乗り換えの際に特典やキャンペーンが用意されています。
代表的な特典・キャンペーンとしては下記の通りです。
- 現金キャッシュバック
- 違約金の補填サービス
- 月額利用料金の割引
- 工事費無料
非常にお得なキャンペーンが行われているので、乗り換える際は特典内容も比較するようにしましょう。
3-2.月額料金が安くなる
光回線はフレッツ光をはじめ、光コラボなど多様な業者がサービスを提供しています。
誰しも気になる月額料金についても様々で、乗り換えによって安くなるケースもあります。
主要な光コラボ業者の月額基本料金としては、下記の通りです。
サービス | 戸建て月額料金 | マンション月額料金 |
---|---|---|
NURO光 | 4,743円(税込5,217円) | 1,900~2,500円(税込2,090~2,750円) |
ビッグローブ光 | 4,980円(税込5,478円) | 3,980円(税込4,378円) |
OCN光 | 5,100円(税込5,610円) | 3,600円(税込3,960円) |
ソフトバンク光 | 5,200円(税込5,720円) | 3,800円(税込4,180円) |
@nifty光 | 5,200円(税込5,720円) | 3,480円(税込3,828円) |
ドコモ光 | 5,200円(税込5,720円) | 4,000円(税込4,400円) |
So-net光プラス | 5,580円(税込6,138円) | 4,480円(税込4,928円) |
最初の1~2年程度は割引を行う業者も多いですが、現在契約している光回線と比較し、月額料金が安くなるか調べてみてください。
ただし、光回線の中には複雑な料金プランを設定しているサービスも多いです。
詳細な料金を比較したいという方は、当サイトの無料インターネット相談窓口をご利用くださいね。
知りたい光回線の料金プランを丁寧にご紹介させて頂きます。
3-3.通信速度が改善される
光回線サービスは1Gbpsの最大通信速度で、快適にインターネットやWi-Fiを利用できます。
しかし、NTTの光回線を多くの業者が共有する光コラボは、回線の混雑が発生しやすいため、通信速度が低下する可能性もあります。
そのような中、登場したのがIPv6(IPoE方式)というネットワーク技術です。
IPv6は回線の容量が大きく混雑が発生しにくいので、高品質の通信サービスが提供されます。
画像出典:ドコモ光
近年、IPv6に対応した光回線・ルーターを提供する業者も増えてきているので、光回線の乗り換えにより、速度改善が望めるケースも多いでしょう。
4.解約のデメリット
乗り換えるとメリットの多い光回線サービスですが、逆に気を付けたい点もあります。
ここでは、光回線を解約するデメリットを解説していきます。
4-1.乗り換え手続きが多い
光回線を移転して利用する場合、立ち会いなど手間の掛かることはありますが、契約関連の手続きはそれほど複雑ではありません。
しかし、乗り換えの場合は新規契約・解約が必要となるので、手続きも多くなります。
例えば、光コラボから光コラボへ乗り換える場合、下記のような手続きが必要です。
- 現在契約の光コラボで「事業者変更承諾番号」を発行する
- 新規契約する光コラボへ申し込みを行う
- レンタル機器の返却を行う
2019年に事業者変更というサービスが開始されたため、光コラボから光コラボへの移転は比較的簡単な手続きで行えるようになりました。
画像出典:NTT西日本
しかし、簡単になると言っても、手続きが極端に減るわけではありません。
荷物の配送手配や電気・ガス・水道の停止など、引っ越しは何かと作業が多いので、光回線の手続きは少しでも減らしたいという方は継続利用のほうもご検討ください。
4-2.メールアドレスを残すのに料金が掛かる
プロバイダと契約すると、通常メールアドレスが付与されます。
GmailやYahooメールと異なり、プロバイダが提供するメールアドレスはセキュリティ対策が施されて安全性も高いのが特徴で、普段から利用している方も多いでしょう。
しかし、インターネット回線の乗り換えを行うと、メールアドレスは消滅してしまいます。
そこで、多くのプロバイダが乗り換え後も、引き続きメールアドレスを利用できるサービスを提供していますが、月額200~500円(税込220~550円)程度の料金が掛かります。
プロバイダのメールアドレスを利用している方は、別のメールアドレスを使用するか、月額料金を支払う必要があるので、ご注意ください。
4-3.違約金が発生する
インターネット回線を解約する際、下記のいずれかに該当すると違約金が発生します。
- 契約期間が満了となる前に解約する
- 契約更新月以外に解約する
通常、インターネット回線は2年ごとに1~2ヶ月の契約更新月が設けられ、契約満了かつ契約更新月に解約すれば、違約金は発生しません。
しかし、計画的に引っ越ししなければ、契約更新月に解約するのは困難です。
もし、違約金の負担を減らしたい方は、乗り換え時の違約金を補填、またはキャッシュバックキャンペーンのあるサービスを利用しましょう。
多くの光回線事業者において、違約金の補填・キャッシュバックのどちらかを行っています。
5.乗り換え先選びのポイント
光回線は多くの業者が提供しているため、どのサービスを選べば良いか分からなくなりますよね?
ここでは、乗り換え先を選ぶ際にチェックしておきたいポイントをご紹介していきます。
5-1.実質料金の安い光回線
光回線の利用には月額料金だけでなく、事務手数料・工事費・ルーター代など様々な料金が発生します。
しかし、実質の総額料金が安くなるよう、各光回線ではキャッシュバックやポイント付与など多様な特典が提供されています。
料金の割引に限らず、ゲーム機のプレゼントや動画配信サービスを無料で利用できる特典などもあるので、チェックしておきましょう。
ただし、特典をチェックする上で気を付けたいのが、適用条件です。
光回線によっては、特典の受けるために下記のような条件を設けているサービスもあります。
- 有料オプションの加入が条件
- 特典を受けられるまでの期間が1~2年後と長い
- 手続きが煩雑で手間が掛かる
例えば、5万円のキャッシュバックを受ける条件として、月額2,000円(税込2,200円)以上の有料オプションに加入しなければならないプロバイダもあります。
キャッシュバックの満額を受けられない可能性もあるので、特典の適用条件は要チェックです。
5-2.所有するスマホのキャリアに合わせて選択
期間限定で光回線の月額料金の割引を行うサービスは多いですが、中にはスマホの月額料金を割引サービスもあります。
例えば、大手スマホキャリアであるドコモ・au・ソフトバンクに関して、それぞれ割引が適用されるおすすめの光回線は下記の通りです。
キャリア | おすすめ光回線 |
---|---|
ドコモ | ドコモ光 |
au | auひかり・BIGLOBE光・So-net光 |
ソフトバンク | ソフトバンク光・NURO光 |
割引額は全て月額1,000円(税込1,100円)が基本で、さらに家族全員・永年無料で適用されます。
ただし、主流となりつつある格安SIMについては注意が必要です。
格安SIMもOCN光やIIJmioひかりなど、スマホのセット割を提供しているサービスはあります。
しかし、割引額は150円(税込165円)や200円(税込220円)と非常に少額です。
格安SIMを利用している場合はスマホのセット割を考慮せず、乗り換え時のキャッシュバックキャンペーンなどをチェックしたほうがお得になるでしょう。
5-3.通信速度の実測値
一般的な光回線の最大通信速度は1Gbpsが基本であり、近年では最大10Gbpsのサービスも登場しています。
「光コラボはどのサービスもNTTの回線を利用しているから、速度は変わらない」とお考えの方もいるかもしれませんが、通信速度は事業者によって大きく異なります。
速度を確認する際は、最大通信速度ではなく、実測値をチェックするようにしましょう。
実際の利用者の口コミをSNSなどでチェックしてみると、最大通信速度が1Gbpsであっても、100Mbpsにも満たない速度しか出ていないサービスも存在します。
参考までに、利用者から速度の評判が高い光回線サービスとしては、下記の通りです。
- NURO光
- auひかり
- ドコモ光
- So-net光プラス
- ソフトバンク光
特に、NURO光の通信速度の評判は非常に高いため、速度重視の方は要チェックのサービスです。
ただし、通信速度は利用するエリアや時間帯によっても大きく異なります。
一概に速度の評判が高いサービスであれば、快適にインターネットを利用できるとも限らないので、ご注意ください。
5-4.契約期間の縛りがない光回線
すでにご紹介しております通り、光回線は2年で契約を更新するサービスが多く、違約金なしで解約できる期間は非常に短いです。
もし、急な転勤が多く、契約更新月以外に解約する可能性の高い方は、いつ解約しても違約金が発生しない光回線をおすすめします。
契約期間の縛りがないおすすめの光回線サービスとしては、下記の通りです。
- enひかり
- DTI光
- excite MEC光
ただし、契約期間の縛りがない光回線は月額料金が高い傾向にあります。
長期間光回線を利用する予定のある方は、2年や5年など縛りのあるサービスのほうが違約金を含めても、実質安くなります。
5-5.実績・知名度のある光回線
光コラボの普及に伴い、様々な業者が光回線サービスを提供できるようになりました。
NTT東日本では600社以上、NTT西日本では500社以上に光回線が卸売りされ、合計で1,000社以上の光コラボが存在します。
画像出典:NTT西日本
しかし、速度やサポートの評判が悪い光回線もあります。
確かな実績で安心できる光回線を利用したい方は、知名度のあるサービスを検討するようにしましょう。
例えば、価格.comが行ったネット回線満足度ランキング2020では、地域別に評判の高い光回線をチェックできます。
画像出典:価格.com
他にも、回線事業者を賞する「RBB SPEED AWARD 2020」などがあるので、受賞歴もチェックすると良いでしょう。
6.まとめ
引っ越し時に行う光回線の手続き内容は、継続・乗り換えするかによって大きく異なります。
契約している光回線サービスの品質に問題がなければ、そのまま引っ越し先で利用しても良いでしょう。
しかし、通信速度が遅いなど品質に不満があれば、乗り換えを検討するのがおすすめです。
多くの光回線サービスにおいて、乗り換えすることでキャッシュバックや月額料金割引の特典を受けられるので、非常にお得となります。
もし、ご自身にぴったりな光回線を知りたいのであれば、当サイトの無料相談窓口をご利用ください。
インターネット回線のプロがおすすめのサービスをご提案させて頂きます。
インターネットの勧誘や光コラボの転用、速度に関してお困りではありませんか?
2015年から始まった光コラボレーションの普及により多くの事業者が顧客の集客に力を入れています。
「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」
などなど・・実際に光コラボへの乗り換えによりこのような思いをされている方も多いはずです。
もし、あなたがフレッツ光に戻す方法を知りたい、電話番号を変えずに元へ戻したいなどのお悩みがあれば下記の相談窓口がおすすめです。こちらのサービスでは無料であなたのインターネットの悩み事を解決してくれます。
【電話番号】0120-537-535(通話料無料)
【受付時間】10:00~21:00